名前がいっぱい、デスクトップがいっぱい|デスクトップが2つあると気づくまで

パソコン格闘記

「デスクトップに保存しました」

そう言われて画面を見たのに、そのファイルがない。

一度なら見落としでしょう。でも私は、これをずっと繰り返していました。

「保存しました」と言われたのに、ない先日、AIに手伝ってもらってブログの下書きを作ってもらいました。「デスクトップに保存しました」と言われたので、画面を見ます。

ない。

デスクトップにはアイコンが十いくつ並んでいますが、その中に目当てのファイルはありません。F5を押しても出てきません。

そのときは「まあ、そういうこともあるか」で済ませました。でも実を言うと、この「ない」は、そのときが初めてではなかったのです。

名前がいっぱい、デスクトップがいっぱいしばらく前から、私にはずっと困っていることがありました。

メールに写真を添付するときや、ブログに画像をアップするとき、「ファイルを選ぶ画面」が開きますよね。左側にずらっと場所の一覧が並んでいる、あの画面です。

その一覧の中に、「デスクトップ」がいくつも出てくるのです。

しかも自分の名前まで、あちこちに何度も出てきます。フルネームのもの、下の名前だけのもの。

名前がいっぱい、デスクトップがいっぱい。

せっかくデスクトップに資料を置いておいたのに、どれを押せばそこに行けるのかわからない。これかな、あれかな、と押してみては違う場所に飛ばされて、そのうち面倒になって、

「まっ、いっかあ」

と、添付をあきらめる。そんなことを、実は何度も繰り返していました。

深刻に悩んでいたわけではありません。「よくわからないけど、仕方ないか」と受け流していました。パソコンが苦手な自分のせいだと思っていたので、そういうものだと思っていたのです。

5年つかっていたショートカットまで消えた決定的だったのは、これです。

私のパソコンには、大事な書類をまとめたフォルダがあります。そこにすぐ行けるように、デスクトップにショートカット(近道のアイコン)を置いてありました。

それが、ある日を境に、なくなっていたのです。

あとで調べてわかったのですが、そのショートカットが作られたのは2020年11月でした。前のパソコンから引っ越してきて、それからずっと、毎日のように押していたアイコンです。

それが消えた。私は何も削除していないのに。

原因は、デスクトップが2つあったこと種明かしをします。

私のパソコンには、「デスクトップ」という名前のフォルダが2つありました。

ひとつは、パソコンの中にある昔からのデスクトップ
もうひとつは、OneDrive(クラウドの保管場所)の中に作られたデスクトップ
そして今、画面に映っているのはOneDriveのほうでした。

昔からのデスクトップは、画面に出なくなっただけで、中身はそのまま残っていました。5年もののショートカットも、大切な行事の資料も、家計の表も、ぜんぶそこにありました。

つまり——何も消えていなかった。床のほうが入れ替わっていたのです。

思い返すと、おかしくなったのは7月にOneDriveの設定を触ったころからでした。あのとき私は13年分の日記が消えたと思って大騒ぎしていたのですが(その話はまた別の記事に書きました)、その後片付けの過程で、デスクトップの置き場所まで入れ替わっていたようです。

AIも、まちがえましたここからは、笑い話です。

「デスクトップにない」と私が言ったので、AIが調べてくれました。そして「OneDriveのほうが本物ですね」と言って、ファイルをそちらに移してくれました。

……出てこない。

次にAIは、パソコンの設定を調べて「いえ、こちらが本物でした」と言い、ファイルを戻しました。

……そのとき私は、移される前のファイルをメモ帳で開いて読んでいました。画面には「ファイルが見つかりません」の表示。読んでいる最中に、足元からファイルを抜かれたわけです。

このあいだ、私はちっとも得意げではありませんでした。「あれ?」「おかしいなあ」の連続です。

デスクトップがいっぱい、名前がいっぱい、そして頭の中は、はてながいっぱい。

結局どうやって決着したかというと、私がデスクトップの写真を撮って見せたのです。

「この画面に映っているのは、どっちですか」

それで一発でした。パソコンの設定はひとつの答えを返していましたが、実際に映っていたのは別のほうだったのです。機械の言い分より、目の前の画面のほうが正しかった。

見分け方は「小さい文字」でしたでは、どうやって見分ければいいのか。

答えは拍子抜けするほど簡単でした。

エクスプローラーの「ホーム」を開くと、上のほうに「クイック アクセス」という欄があります。そこに並ぶフォルダには、名前の下に小さい文字がついているのです。

「(自分の名前)- 個人用」と書いてあれば、OneDriveの中
「ローカルに保存済み」と書いてあれば、パソコンの中
これを見れば、どっちのデスクトップか一目でわかります。

そして大事なことに気づきました。左側に縦に並んだ一覧には、この小さい文字が出ないのです。

私が毎回迷っていたのは、目が悪いからでも、覚えが悪いからでもありませんでした。見分けるための情報が、そこに表示されていなかっただけだったのです。

何も消えていませんでしたショートカットは、今のデスクトップに戻しました。5年もののアイコンが、また定位置に帰ってきています。

置き去りのほうに残っている資料は、これから一つずつ見て、いるものだけ引っ越しさせるつもりです。作りかけの家計簿もあって、なんだかとても懐かしい気持ちになりました。

パソコンが苦手だと思っていることの何割かは、たぶん苦手ではなく、教えてもらっていないだけなんだと思います。「小さい文字を見る」なんて、知っていれば1秒で済む話でした。知らなければ、何ヶ月でも「まっ、いっかあ」で済ませ続けることになります。

明日からできる、たったひとつのこともし「デスクトップに保存したのに見つからない」と思ったことがあるなら、試してみてください。

エクスプローラーの「ホーム」を開いて、クイックアクセスの「デスクトップ」から入る。

左側の一覧は使わない。入口をひとつに決めてしまう。

それだけで、「これかな、あれかな」がなくなります。

見つからないものは、たいてい消えていません。置き場所が変わっただけです。

【追記】その後、あの「いっぱい」は消せました

この記事を書いたあと、クロコちゃんに教えてもらって、あっさり解決しました。

エクスプローラーの左側、フォルダがずらっと並んでいるところ。その何もない余白を右クリックします。

出てきたメニューの中の、「すべてのフォルダーの表示」「ライブラリの表示」。この2つのチェックを外すだけ。

それだけで、左側にいくつも並んでいた「デスクトップ」が、ちゃんと1つになりました。

あれだけ長いあいだ「まっ、いっかあ」で受け流してきたものが、数秒で終わったのです。

毎日おなじ画面を見ていても、そういう設定があると知らなければ、一生気づけません。難しいとか苦手とかではなく、知っているかどうかだけの差でした。

もし同じように「デスクトップがいっぱい」で困っている方がいたら、ぜひ試してみてください。

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